那覇に着いたのが夜の22時過ぎとか。
まず薬局に向かって抽出用のアルコールを購入。
朝までやってる居酒屋さんでめんそーれしながら与論島行きの船を待ち、出航!
思ってたよりもおっきくてびっくり。
那覇から与論島まで約5時間で、片道2,800円?とか。
ありがたいねぇ〜、今回は急遽チケット取ったからあれやったけど、もっと前もって那覇行きのチケット取っとけば往復一万円ちょっととかでいけるから、いつでもいけるなぁなんてことを考えてた。
いくつになっても仲のいい友達。
カバンが気になる。
さぁ、与論島に上陸!
冒険のはじまりはじまり。
まずは世論レンタカーの原付を借りて腹ごしらえ。
入った定食屋さんの女将さんと話してたら、なんとその女将、旅の途中でお金がなくなって家に帰れず、そのまま与論島に住んでるんだそう。
なんかいきなりすごいな。
お腹も満たされ宿探し。
砂浜で探してたらいいとこ発見!
っていうか、この島、超きもちいい!
原付で時速20kmくらいで走ってたら、南インド、アレッピのバックウォーターの船の上にいるみたいな感覚。
そいで、テント張るところをウロウロしていたら一人の男の人。
真っ黒に日に焼けていて、かなりガタイがいい。
すいませーん、この辺でテント張っても大丈夫ですかね?
ナンシヤッションテントシスミンシテ
ん?
...。
多分大丈夫だろう。
そうだ、月桃のことも聞いておこう。
すいませーん、与論島に月桃って自生してるんですかね?
ソコイライョゲットウミセチュウタンマリヨ
なるほど、どうやら言葉が全然違う。
でも、ちょいちょい聞き取れる単語をつなぎ合わせるとなんとなくわかる。
月桃はここら辺どこにでも咲いていて、見つけたら教えてあげるよってこと。
テントもここら辺やったらどこでも張っていいんじゃないってこと。
話してる時の表情がなんとも言えない優しさに触れてる感じがして、とても安心感がある。
なんか、嬉しいなぁ。
テントを張って、バイクの前かごにシュノーケリングのゴーグル突っ込んで、買い出しと泳ぎに行こうと思ったら、さっきのお兄さんが、これから飲み会するからあとでおいでと誘ってくれた。
え?
どうしようかなぁ。
まぁ、でも、特に用事があるわけでもないし、海に遊びに行ってから飲み会に参加しようと思い、二つ返事をして出かけた。
商店みたいなのがあって物色してたら、なんとリリコイ発見!
与論島にもあるんやぁ、超テンション上がる。
シュノーケリングポイントも見つけて、ひとしきり遊び目の前のお店でスラムダンク読みながらかき氷食べて、なーんも考えへん時間久しぶりやなぁ。
でも、一人でシュノーケリングはちょいと寂しさを感じ、先に着いてる大ちゃん達と合流しようかと思ったけど、なんか今回は一人旅を味わうのがいいような気がしていたから、流れに任せようと思いテント場へ戻った。
すっかり遅くなってしまったから、飲み会終わってしまったかなぁ。
全然やってる。
しかも8人、全員男、年齢もバラバラ。
こんにちわ、はじめましてって言ってスーっと輪に入れてもらった。
隣の人と話ししようと思い、自分が今日ここにテント張ってることなどを喋り、聞いてみた。
あのぅ、今日これ、なんの集まりですか?
キョウラスゴイネデラヒニキ!
・・・。
なるほど。
なんか今日はすごい日らしい。
よくよく聞いてみると、僕がテントを張った場所は満月の時に出現する島へ船で出発する乗り口のところで、この集まりは、その船の組合の若手と年配の方達が一緒に力を合わせてやっていこうっていう一番最初の話し合いであったり、とてもめでたい席。
このメンツが全員揃うことはなかなか無いいんだそう。
なかなか深いところに入り込んだなぁ。
みんなすごく嬉しそう。
一番長老の人からグラスが回ってきた。
ありがとうございますと言って飲んでいると、お酒重いか?と聞かれたので、いや、飲みやすいっす。
じゃぁ、早く飲んじゃって!
あっ、すいませんと言ってなみなみに注がれた酒を飲み干した。
そらそうだ。
僕の村にもあるように、この島にもお酒の飲み方ってもんがある。
すると、一人の男の人が席を立ち、
スンデレバヨロンケンポウヌンクラシ
・・・。
何かが始まった。
ヨロンケンポウ?
聞いてみると、与論ならではのお酒の飲み方で、まず親を決め、親が最初に飲んだ同じ量のお酒をコップに注ぎ順番に飲み干して回していく、その時に何か一言、親と会話をするっていうとても場をいい感じにしてくれる酒の飲み方。
元々は、はじめに飲む人が毒味をするっていうことやったらしい。
ただ、この飲み方、延々と続くからベロンベロン。
そして、飲み会の間中、ちょいちょい言われる。
お前ほんっと凄い時に来たな。
なんだかこの言葉、これから起こることを予言しているような、今回の旅の一つのパーツのような気がする。
辺りを見回すと、月が道を、世界を照らしてくれている。
流れるがままだな。
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