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なんだこれは、だっふんだぁ!part5

目が覚め、与論蝉、いつものメンバー、いつもの風景。

今日帰ることをみんなに告げ、氏神さまの場所を聞き、与論時間を味わっていた。

すると、一通のメール。

なんと超久しぶりのけんちゃんからのメール。

6、7年ぶり?

このけんちゃんはカメラマンのけんちゃん。

僕がまだヘアメークをしていた時、下積み時代から一緒に切磋琢磨していた。

そして、このカメラマンの写真が好きだ。

切り取り方が大好きだ。


http://www.hisadomi.com/


久しぶりに会いたいと。

pocapocaに行きたいと。

不思議なことに、僕もけんちゃんに会いたいとここ最近何度か思っていた。

けんちゃんの渦とけんちゃんの渦が重なる。

もう、ワクワク感が半端ない。

何かが始まる予感。

ほんっと今回の旅はいろんなことが起こるなぁ。

一人の漁師との会話でこんなのがあった。

与論島には追い込み漁というのがあり、酸素ボンベとかも使わずに素潜りで網をコントロールして魚を追い込む。

その時に一番大切なのがどこに網を設置するかという親(リーダー)の技量で、海底の形をどう読むか、石が一つあるだけで網の設置場所が変わるらしい。

そして、その追い込み漁の光景が圧巻なのだそう。

「俺は小学校の頃から親父に連れられて漁をしていたから学校も行ってないけど、海が全て教えてくれた。

今は追い込み漁をしている人たちはいないけど、俺はこれを失くしたくない。

一度この漁の光景を見たらわかるよ。」

そんなすごいんだ。

一緒にすることってできるんですか?

やってるよ。

そんで、捕った魚をその場でみんなで食べるんだ。

え?

それだったら追い込み漁なくならないんじゃないの?

だってそれ、仕事になるじゃん。

追い込み漁を引き継いでいくことになるのは若い世代だし、仕事にならなければなかなか続けていくのは難しいと思うけど、観光ビジネスとして仕事になりますやん。

「俺は仕事にはしたくないんよ。

楽しくてやってるだけだから、金持ちじゃないけどお金に苦労はしてないから、これを仕事にしちゃうとなんのために生きてるのかのバランスが崩れるよ。全然知らない人と漁をするよりも、あなたみたいに知った人と一緒にやるのが楽しいんだよ。

俺はね、人と比べる競争心っていうのは全くないんだよ。

でもね、闘争心はしっかりと持ってる。

誰かと競争しても仕方ないだろ?

要は自分の中にこの魚は絶対捕ってやるっていう闘争心なんだよ。

人と比べるもんじゃない。」

 

 

 

 

 

どこまでも透き通った海と青い空。

与論蝉と漁師のおっちゃんの言葉が今でも心の中にその時の光景が残っている。

お世話になりました。

さて、次は家族みんなで来るねと約束をして氏神さまの元へ向かった。

やっぱりそうだ。

えっちゃんが言ってた満月の日に行われる祭りっていうのは、ここ氏神さまのところでやっている。

今回の旅、与論島でたくさんの人と出会い、お世話になったこと、そして仕込んだ月桃。

挨拶しに行こう。

船の時間もあるし、御世話になりました、こんなん作らせてもらいましたと挨拶だけしに行ったつもりが、まさかの展開。

神社に書いてある龍っていう文字がきになる。

ふと、横を見ると下に降りていく道。

フラーっと入っていく。

一気にジャングルの中。

上ったり下ったり、どこまで続いてる?

 

 

 

 

 

うーん、船の時間もあるしどうしようかなー。

まぁ、でも、今回の旅は流れるままだなと感じていたので身をまかせた。

それにしても、どこまでいくんや?

船やばいかも。

戻ろうと引き返したけど、道がわからない。

時間があまりないっていう心境も重なって、軽く迷子的な。

すると、突然大きな岩。

二階建ての家くらいのが反り返ってる。

圧巻に取られていると、その下に小さな扉。

 

???

 

なんで?

 

なんでこんな岩に扉がついてる?

 

あかんあかん、これはあかんかも。

スーッとスルーした。

再びジャングルの中をさまよい、元来た道を探す。

 

 

 

 

しかし戻れない。

すると、また扉のところに戻る。

ふぅ、どうやら素通りはできないらしい。

扉を開ける勇気はないし、そこまではしちゃダメだというのも感じていたので、思いを入れずに両手を合わせて、少し周りを綺麗にしてその場を去った。

すると、戻れるよね。

そらそうだ。

どう考えてもそういうふうにできてる。

それにしても一体なんなんだ。

なんなんだ、この昔話的な展開は。

 

なんなんだこれは、だっふんだぁ!

 

なんだかよくわからないけど、与論島のいろんなものを見せてもらった気がする。

間違いなくこれからもっと深く与論島と関わっていくだろう。

 

帰りの船の中で振り返った。

はは〜ん、どうやらこういうことだ。

僕たちが作っているTsuki balance creamシリーズ。

地水火風空をわかりやすくした3種類。

前回はハワイ島でヴァータ、ピッタ、カファと3つ作ったが、どうやらこれは一箇所に3種類あるわけじゃなく、一箇所に一種類ずつあるんだ。

全世界に3箇所あるんだということが直感的にわかった。

ハワイ島、与論島。

 

 

 

あと一箇所。

案外近いところにありそうな気もするが、最後の一箇所、どんな旅が待っているのだろう。

 

人生はドラゴンクエストだ!いろんな人に会いに行き、話を聞けば、そこから物語は始まる。

行った場所のぶんだけ世界地図は広がって行き、動けば動いただけいろんなことが起こり、ゲーム(人生)が面白くなる。